皆さんご存知の通り、先週末に行われた宝塚記

念は1番人気のキタサンブラックがまさかの9着

に敗れるという結末に。私も“キタサンブラック

が負けることはないだろう“という気持ちで観て

いたので、後続に交わされていく衝撃の光景を

目の前に、言葉もでませんでした。

 

サトノクラウンがゴール板を駆け抜けるのを見

届けた後、私の頭に最初に浮かんだのは、「こ

れでキタサンブラックの凱旋門賞はなくなるの

か・・・?」という不安です。案の定、北島三郎

オーナーはレース後の会見で、海外遠征を見送

ることを発表。登録していた愛チャンピオンS

、そして凱旋門賞への挑戦は夢に終わりました

 

キタサンブラックとサトノダイヤモンド、それ

にプラスもう1頭で”チームJAPAN“を組んで挑

めば、凱旋門賞でも十分に通用すると感じてい

た私。「日本馬が凱旋門賞制覇という悲願を達

成するのはいつになることやら・・・」とテンシ

ョンがもう下がりっぱなしですよ。さて、今回

のコラムでは、そんな私と同じ“キタサンブラッ

ク凱旋門賞ロス”に陥った全国の競馬ファンにご

紹介したい馬がいるのです。

 

昨年の凱旋門賞で1着から3着を独占したことで

日本でも知名度が高まったアイルランドの名門

A.オブライエン厩舎。なぜ毎年、オブライエン

師が結果を残せているのかと言えば、“世界最大

の競走馬生産組織クールモア・グループのバッ

クアップを受けているから”という一言に尽きる

でしょう。

 

本当に将来有望な馬はセリには出さず、Mrs.マ

グナー&M.テイバー&D.スミスという名義でクー

ルモアが所有し、オブライエン厩舎に預けるわ

けですが、大種牡馬Galileo(ガリレオ)など豪

華な種牡馬、繁殖牝馬を擁する彼らの馬には惚

れ惚れする血統ばかり。そんなクールモアの2

歳世代の中で、現在、最も注目を集めているの

がSeptember(セプテンバー)という牝馬です

 

6月8日にレパーズタウン競馬場で行われたデビ

ュー戦の未勝利を5馬身半差で圧勝したセプテ

ンバーは、先週のロイヤルアスコット最終日に

行われた準重賞チェシャムSに登場。中団でレ

ースを進めると、鞍上R.ムーア騎手の合図に応

えてラスト400mで加速し、最後は2馬身1/4差

をつけて勝利しました。

 

レース後、手綱をとったムーア騎手は現地メデ

ィアに対し「これ以上を望むことはできない血

統ですね。これからさらに良くなっていくと思

います」とコメント。血統について“これ以上は

ない”と評価していましたが、実はこのセプテン

バー、父はディープインパクト、母は2007年の

愛オークスなどG1戦4勝の名牝Peeping Fawn(

ピーピングフォーン)という血統なんです。ど

うです?ディープ産駒ということで、なんだか

急に親近感が湧いてきませんか?(笑)

 

圧倒的な強さで2連勝を飾った同馬は、現在ブ

ックメーカーで来年の英1000ギニー、英オーク

スの前売りで1番人気に支持されています。オ

ブライエン師も「彼女はピーピングフォーンと

ディープインパクトの仔なんだ。“絶対的な王者

”の配合だよ」とベタ褒めしており、現地では本

当に大きな期待をされているのが伝わってきま

すね。

 

デビュー戦と前走は7ハロン(約1400m)のレ

ースでしたが、ピーピングフォーンも2000mか

ら2400mで活躍した馬ですし、オブライエン師

ももう少し長い距離での活躍を期待しているよ

うです。2018年の話をするのは早すぎるかもし

れませんが、このまま順調にいけば来年の凱旋

門賞にセプテンバーが出走する可能性も十分に

あると私は見ています。セプテンバーは生産、

調教共にアイルランドとなるので日本は関係な

いのですが、ディープ産駒の凱旋門賞制覇は日

本の競馬ファンなら見てみたいはず。“キタサン

ブラック凱旋門賞ロス”の寂しい気持ちを、セプ

テンバーで埋めてみてはいかがでしょうか

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